アレキサンダー

2005年2月11日(金)

とても面白かったです。
この手の作品は当たり外れの差が大きいので、期待はしないで観ました。前半の時間軸の移り変わりが激しく、なかなか入り込むことが出来なかったけど、途中からどんどん映画の中に引かれてゆくのを感じました。
世界を制覇した王の生涯をまともに表現しようとはせずに、英雄というよりもむしろ一人の男性として映していたので、共感できる部分が多くありました。
心に響く台詞が多く出てきて、シーンの構成も良く、脚本も良かったと思います。

話自体は、哀しい話に感じました。冒頭から様々な神話上の英雄の話が語られますが、みな悲惨な最期を遂げており、若くして王となったアレキサンダーが世界を手に入れるにつれてそれらの英雄が辿った運命に近づいてくるのが伝わりました。すべてを手に入れている立場にあるはずが、実は何一つ手に入れていなかった点、すべてを手に入れるに従って失うものが増えてゆく流れが解りやすく表現されており、観ていてかなり切なかったです。確固とした目標を持った人とそれに従う人、それらの間の温度差が広がってゆくシーンがとても伝わってきて、苦しくなるシーンもありました。
しかし、最後は歴史上輝かしく刻まれた名声を手に入れたというところで、話がうまく完結したんですけどね。

逆に気に入らなかった点は、大軍同士が対峙するペルシア軍との戦争シーンで、遠景がやたらと砂埃で誤魔化されていた点と、最後の方の映像効果が濃すぎてリアリティが無くなってしまう部分があった点。あと、途中一部シーンの繋ぎがおかしかったです。そこは醒めた。

淡々とストーリーテラーに徹するアンソニー・ホプキンスが素敵でした。

オリバー・ストーン監督と言えば、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』くらいしかまともに観たことはありませんでした(ちなみに、この映画は大好きです)。この監督さんは好きなタイプかもしれません。西洋史上最大の版図を手に入れた壮大な話を3時間にうまく凝縮した点は、素直にすごいと思いました。ここまでの内容は期待していなかったので。

ちなみに予告編では『ロング・エンゲージメント』が面白そうでした。これは劇場で観たいです。

アレキサンダー

投稿者 なおか : 04:33 | 6.映画

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