ソウ SAW
2005年12月24日(土)
観る前から怖そうだなーと思っていた作品。
二人の男が、理由も知らずに密室に錠で繋がれている。二人の間には、一人の死体。このシチュエーションで、話は進みます。二人のポケットに入っていたテープを聞くと、それぞれあることを達成しない場合は死ぬことになるというメッセージ。二人の脱出を賭けたサバイバルが始まります。
密室と二人の生存者、一人の死体。物語の大半はこの空間で完結するのですが、脚本・演出共に非常に優れた映画だと思います。何より、無駄をそぎ落として不要なカットが挟まれないテンポの良さ。この手の映画では、『テンポが良い=スリル、恐怖が増す』感じがします。異常な空間に投げ出された人の異常な心理状態や行動が非常にリアルに表現されていて、すぐにその設定に感情移入できました。
怖さを増す効果的な表現手法も多く、特にカメラのストロボを焚きながら暗い部屋の中を歩くシーンは、まともに画面を凝視できないくらいの臨場感がありました。
粗筋はシンプルながら、脚本はかなり綿密で、多くの伏線が自然な会話や設定の中に隠れていたりして、最後まで間延びすることなく話が展開するあたりは素晴らしいです。
そして、登場人物それぞれが怪しい動きをしつつ、最後に登場する真犯人は、(最初になんとなく読めていたとしても)衝撃的な結末と表現するに相応しい内容だと思います。サバイバルの挙げ句、誰かは生き残るのかな?と期待させつつ、結局一人も(おそらく)生き残れなかったであろう事実は、良い意味で後味の悪い結末でした。ハッピーエンドよりもなんぼかマシです。
雰囲気的には、es(エス)が同じような部類に入るような感じがしますが、esは心理描写が卓越しているのに対し、SAWは映像描写が巧みでした。
まぁ、一番怖いのは、クリスマスイブの晩に一人でこんな映画を観ていることなんですが!
ソウ SAW
投稿者 なおか : 19:55 | 6.映画



